【尼崎】未経験で介護施設に転職できる？雇用形態の特徴と正社員へのステップアップ | リンクハート | 兵庫県尼崎市のサービス付高齢者向け住宅

資格が不要な仕事もある

介護業界では、無資格でも就職できる仕事が少なくありません。例えば、デイサービスや特別養護老人ホームなどの施設で、生活補助や介護助手といった職種に就くことができます。生活補助とは、以下のような仕事内容が含まれます。

• 調理や掃除、洗濯などの家事援助
• 食事の配膳や下膳
• 買い物や薬の受け取りなどの外出介助
• レクリエーション活動の補助
• 高齢者の話し相手

施設によっては無資格でもこれらの仕事に就くことができ、実務を通じて介護の基礎を学ぶことが可能です。ただし、身体介護には資格が必要となります。無資格から介護の仕事に就き、実践を通して経験を積むことで将来的に介護職員への道が開かれます。前向きな気持ちと熱意があれば、無資格でも介護業界で活躍できるでしょう。

実務を通じて介護の資格が取れる

介護の仕事に就いた後でも、資格取得のチャンスがあります。主な資格の種類と取得の流れは以下のとおりです。

• 介護職員初任者研修：130時間程度の学習で最終的な修了試験に合格することで取得
• 介護福祉士実務者研修：無資格の場合、450時間程度のカリキュラムを学ぶ
• 介護福祉士：介護関連の実務経験が3年以上かつ従事日数540日以上、実務者研修を修了している場合に受験資格を得られる

実務経験を積みながら、段階的に資格取得を目指せます。資格取得支援制度を活用するのも良いでしょう。

中高年の職場復帰を歓迎する職場が多い

介護の仕事は、中高年の方の新しい働く場所として人気があります。近年、介護業界では人手不足が深刻化しており、経験豊富な中高年の方を歓迎する雰囲気があります。

実際、求人情報を見ると「40代・50代・60代の方も活躍中」「未経験者・ブランクのある方も大歓迎」といった求人が多数見受けられます。中高年層の方は、これまで培ってきた人生経験を活かしつつ、介護の現場で新しいスキルを身につけることができます。

働き方も、正社員のほかパート勤務など様々な選択肢があり、自分のライフスタイルに合わせて無理なく働けるのが魅力です。

正社員

正社員は収入が安定するだけでなく、資格手当・住宅手当・家族手当・残業手当など様々な手当てが充実しているのが特徴です。パート・アルバイト、契約社員・派遣社員と比べると収入面での待遇が良いのがメリットです。また、昇給・昇格の機会もあります。介護は経験を重ねるほど給料が上がる仕事なので、中長期的に見れば収入アップが期待できます。

一方、正社員には残業や夜勤のほか、介護施設によっては転勤がある場合もあります。正社員は収入面や将来性で有利な点があり、その分責任も大きくなります。自分の生活スタイルに合った働き方を選ぶことが重要です。

パート・アルバイト

介護の仕事では、パートやアルバイトの働き方を選ぶことができます。パート・アルバイトの主なメリットとしては以下のようなものが挙げられます。

• 勤務時間や曜日が比較的自由に選べる
• 家事や育児との両立がしやすい
• フルタイムの負担がかからない

時給制が一般的で、勤務時間に応じた給与を得られます。パート・アルバイトでスタートし、仕事に慣れてきたら正社員への転換を目指すのも一つの選択肢です。

契約社員・派遣社員

契約社員・派遣社員として働く場合、企業と直接雇用契約を結ぶか、派遣会社と契約を結ぶかの違いはありますが、概して次のような特徴があります。

契約社員

• 企業と雇用期間を定めた契約を結ぶ
• 仕事内容は正社員とほぼ同等の業務を担う
• 給与は正社員に近く、企業が完備する社会保険に加入
• 勤務先によっては正社員登用制度などを利用できる場合もある

派遣社員

• 派遣会社と雇用契約を結び、その派遣元から企業に派遣される
• 給与は派遣元から支払われ、派遣元の社会保険に加入
• 仕事内容や給与水準は派遣先企業の方針による
• 期間を決めない「無期雇用派遣」、最長3年の「有期雇用派遣」、正社員登用前提の「紹介予定派遣」がある

資格取得に積極的に取り組む

介護の資格を持っていれば、正社員としての採用に有利に働きます。未経験の方でも、以下の主な資格を取得することをおすすめします。

介護職員初任者研修（旧ホームヘルパー2級）

• 比較的取得が容易
• 通信講座や短期集中コースなども充実
• 施設で介護職員として働く際に最初に目指したい資格

介護福祉士実務者研修

• 初任者研修の上位資格
• 未経験でも受験可能で、研修は450時間のカリキュラムがある
• 国家資格である介護福祉士の資格取得に必須の資格

介護福祉士

• 介護職で唯一の国家資格
• 実務経験3年かつ従事日数540日以上＋実務者研修の修了で受験資格がられる
• 管理職に就きやすいなど仕事の幅が広がる

目標を立てて計画的にスキルアップ

介護職に就いてから資格取得を目指すのも遅くはありません。未経験で介護の仕事に就いた場合、将来的に正社員を目指すなら、資格取得に積極的に取り組むことが重要です。

例えば未経験から介護福祉士の資格取得を目指す場合、3年以上の実務経験で従事日数が540日以上あり、介護福祉士実務者研修が修了している必要があります。

実務者研修は未経験からでも取得でき、450時間のカリキュラムを受講します。実務者研修の講習時間は、初任者研修の修了者であれば130時間免除、旧ホームヘルパー1級保持者は355時間免除、介護職員基礎研修の修了者は400時間免除となります。

国家資格である介護福祉士を取得することで、より専門的な知識やスキルがあることの証明になり、転職や再就職にも有利に働くでしょう。施設によっては資格取得をサポートするところもありますし、段階を踏んで着実に資格取得を目指せます。